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私の日誌

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母80歳

亡き母が生きていたら80歳の誕生日だった。
「ああしろ」「こうしろ」と言われた記憶はないが 一つだけ「借金だけはするな」ときつく言われていたが意に反して借金も負った。
 無学で病弱だった母はよく借金をしていたようだ。借りっぷりも良かったらしいが、返しっぷりも良かったようだ。一つだけ震えあがるほどの現場を目撃したこと。
――ある日中学校の試験勉強をしていた秀才の青木女史と私。そこに生活保護受給中の母を訪ねて某市役所の職員が突然訪ねてきた。
「あんたたちゃ優秀やな ぺちゃくちゃナン茶羅漢チャラ。じゃけどな生活保護もらいよると高校には行かれんので」
世間知らずのreireiはどんな固まった顔をしていたのだろう・・・
さらに追い打ちをかけるように 「わしゃな児童福祉を勉強したけん あんたたちのことはよ~う分かるんで」「いっぱいいっぱい」しゃべってその男は帰って行った。青木女史は私にたくさん優しい言葉をかけてくれたが「高校に行かれん」ということだけがエンドレスに回っていた。帰って来た母に出来事を伝えると、血相を変えて出かけて行った。
どげぇなったと思う・・・
母は知人のところを駆け回り生活保護費相当額を集めそれをにぎって市役所めがけて駆け込んだそうな。
さらに
「うちの娘に高校に行かれんというたそうやな。この金戻すけん さっさと領収書を書け!」怒鳴り込んだそうな。「そんな領収書はありません。申し訳ありません」と平謝りだったそうな。肺結核再発3度目の母のとった狂気とも思える行動に「烈しか~」と放心状態だった少女reirei。遠い50年くらい前のほんとの出来事。
その後 奨学金をもらって無事高校を卒業したけれど 今の私も全く同じ母のまねをしてしまう要素はあると思う。もっともっと借金の話はあるが
 きょうの話、17歳のイケメンクン 二か月ぶりに訪ねてきた。「働いたお金を持って謝りにきた」と
「来たくなかっただろうによく来てくれたね。」と話しながら持ってきたお金をそのまま持たせるhirotakaさん。
立ち会いの福祉司が「ほんとにいいんですか?」と戸惑っている様子。
日曜日にもかかわらず公務員が子どものために謝って回る。
公務員がやらなければ里親の私たちが子どものために何でもやるよ。夜中でも。
「お母さん日本の福祉もここまで変わってきたよ。私は今とっても幸せだよ安心してね。いつの日か会ったら借金しまくった私を許してね」役所が大っきらいだったお母さんへ
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by 013815 | 2009-11-29 20:55 | 感謝・感動

日々の生活の中であったこと考えたことを書きとめます。


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